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先日、私の所属している町田市歯科医師会の研修会に参加してまいりました。
内容は「オーラルフレイルと食支援に関して」
現在の日本ではフレイルと呼ばれる高齢者の「虚弱」が問題になっています。
65歳までは生活習慣病予防が推奨されていますが、65歳以上になると今度はフレイルという問題が出てきます。
フレイルとは肉体的・精神的・環境的など様々な理由をきっかけに最終的は複合的ば原因となり虚弱状態を招いてしまいます。
ひとたびフレイルになってしまうと元の状態にに戻すことは非常に難しいと言われています。
その前段階として口腔が直接的な原因となる「オーラルフレイル」があります。
オーラルフレイルはその名の通り口腔機能の低下
つまりは歯周病や、入れ歯の不具合で食事が取れなくなる、
もっと言えば栄養バランスのとれた食事がとれなくなってしまう状態です。
オーラルフレイルはプレフレイル(虚弱前兆)とも言われ
この時期にしっかり対策を取っていけば悪化することを予防でき、よくなっていく可能性も大いにあります。
私個人の考えではありますが、無理やり合わない入れ歯を入れたほうが自分に置き換えて考えた時も食事は美味しくとれそうもない気がします。
しかし一方で歯がない状態でしっかりとした必要な栄養が取れるものなのか?とも感じます。しっかり咀嚼ができなければ当然唾液量も減っていきますし、そうなれば唾液中の消化酵素の役割は減衰し、胃腸に負荷がかかります。
またはの少ない人は炭水化物中心の食事に無意識のうちになってしまう傾向があります。
これはたくさん噛むことなく、飲み込むことのできる食材が米類・麺類・パンなどだからです。そうなれば当然筋肉や骨の元となるタンパク質やミネラルが不足してきてしまいます。
こういった方々の予防・指導ができるのは歯科医院の役割であると私は思っています。
指導や治療方法はある程度はマニュアル化できるかもしれませんが、
しっかりとケアしていくためには個人によって異なるためやはり専門的な診断とアドバイスが必要であると思います。
今後もしっかり地域の皆様に貢献できるよう、子供の噛み合わせ・予防・発育から高齢者のオーラルフレイル・歯周病予防に力を注いでいきたいと思います。
あなざわ歯科 院長 穴澤順之進